「星菜ちゃんって、星の“ほし”に菜の花の“な”? 名前かわいい〜〜!」

クラスの中から、ひときわ明るい声が飛んできた。

声の主は、窓際の席に座っていた、ポニーテールの女の子だった。
にこにこと笑っていて、私なんかに向けてくれた言葉が、うれしくて、少し戸惑って。