「ーーーアンタはどうする?」 それほど問われた男の怯えようが哀れで、他人事だとは思えなかった。 アイツ…。 「(…唐堂は大丈夫だろうか)」 今1人で頑張っている友達の事が思い浮かぶ。 時々辛辣だが、基本的には誰にでも分け隔てなく接する普通に良い奴。 こんな、 「ぎゃあああァァアア!!?」 「まだ序の口ですよー」 地獄を生み出す連中と仲良くしているのが不思議なぐらいだ。 唐堂…お前、本当に無事でいろよ。 惣倉によって壊されていく男から目を逸らして、友人の無事を祈った。