放課後の図書室。
真美は、放課後は大抵図書室にいると言っていたので、早速訪問することにした。
ジュリには委員会の人と話があると連絡済みだ。
キョロキョロと辺りを見回すと、テラス席の方に、ティーカップを片手に本を読む真美を見つけた。
絵になる。
私は邪魔しないよう静かに真美に近づき、小声で声をかける。
「あら、涼香ちゃん、いらっしゃい、
ここ良いでしょう?お気に入りなの。」
どうぞ、と言われ、真美の前の席に座った。
「なぁに?何か相談事?」
「はい…実は、新歓がダンスパーティだと聞いて…
その、お相手をどう選ぶべきか分からなくて」
私がそう伝えると、真美は「まぁ!」と頬を染め、手で口元を押さえた。
「そうねぇ、涼香ちゃんが心配しなくても、涼香ちゃんを誘いたい殿方はいっぱいいると思うけれど…
何か理由でもあるのかしら?」
頭に佐倉颯が浮かぶ。
佐倉颯が誰を誘うかはまだ分からないが、委員会のこともあり、もし自分が誘われたらと思うと、正直今は返答に困る。
既に他に相手がいれば、自然に断ることができると思ったのだ。
「ふふ、言わなくても良いわ。乙女の気持ちを暴くのは野暮というものよ。
そうねぇ…、何かと都合の良い人は、1人心当たりがあるわ。」
真美は紅茶をスプーンでかき混ぜながら続ける。
「ただ、誘うことができるかは涼香ちゃん次第ね。少し、気難しい人なのよ。」
真美は、放課後は大抵図書室にいると言っていたので、早速訪問することにした。
ジュリには委員会の人と話があると連絡済みだ。
キョロキョロと辺りを見回すと、テラス席の方に、ティーカップを片手に本を読む真美を見つけた。
絵になる。
私は邪魔しないよう静かに真美に近づき、小声で声をかける。
「あら、涼香ちゃん、いらっしゃい、
ここ良いでしょう?お気に入りなの。」
どうぞ、と言われ、真美の前の席に座った。
「なぁに?何か相談事?」
「はい…実は、新歓がダンスパーティだと聞いて…
その、お相手をどう選ぶべきか分からなくて」
私がそう伝えると、真美は「まぁ!」と頬を染め、手で口元を押さえた。
「そうねぇ、涼香ちゃんが心配しなくても、涼香ちゃんを誘いたい殿方はいっぱいいると思うけれど…
何か理由でもあるのかしら?」
頭に佐倉颯が浮かぶ。
佐倉颯が誰を誘うかはまだ分からないが、委員会のこともあり、もし自分が誘われたらと思うと、正直今は返答に困る。
既に他に相手がいれば、自然に断ることができると思ったのだ。
「ふふ、言わなくても良いわ。乙女の気持ちを暴くのは野暮というものよ。
そうねぇ…、何かと都合の良い人は、1人心当たりがあるわ。」
真美は紅茶をスプーンでかき混ぜながら続ける。
「ただ、誘うことができるかは涼香ちゃん次第ね。少し、気難しい人なのよ。」
