委員会が終わり、生徒たちが図書室を出ていく中、真美が私の方へ近寄ってきた。
「涼香ちゃんお疲れ様、退屈じゃなかった?」
「いえ、知らないことがたくさんあったので…とても有意義な時間でした。」
「あら、良かったわぁ。頑張った甲斐があったわね」
そう言ってふぅ、と息を吐く真美。
確かに、委員長の真美は、普段以上にしっかりして見えた。
「あの、真美さん、図書委員って、今日集まっていた人で全員ですか?」
ふと佐倉颯のことを思い出し、念のため聞いてみる。
「ええ、そうよ?……あぁ、そういえば変だったのよね」
すると、真美は思い出したように眉を顰めた。
「変?」
「涼香ちゃんは、佐倉くんって分かるかしら?2年の転校生の」
聞きたかった名前が出てきて、思わず胸がドキリと脈打つ。
「とても噂になっていたから、私も存在は知っていたのだけど、あの子、図書委員を希望してるって直接尋ねてきたの。
転校生だから、届出の書類を渡して、書き終わったらいつでも持ってきてって言ったんだけど…その後何やら手違いがあったみたいで」
「手違い?」
「えぇ、どういう訳か、中央委員会の方に書類が行ったのよ、だからそのことを直接伝えに行ったわ。
彼も驚いてた。」
「それじゃあその人は…」
「ええ、おそらく中央委員になったんじゃないかしら?」
「涼香ちゃんお疲れ様、退屈じゃなかった?」
「いえ、知らないことがたくさんあったので…とても有意義な時間でした。」
「あら、良かったわぁ。頑張った甲斐があったわね」
そう言ってふぅ、と息を吐く真美。
確かに、委員長の真美は、普段以上にしっかりして見えた。
「あの、真美さん、図書委員って、今日集まっていた人で全員ですか?」
ふと佐倉颯のことを思い出し、念のため聞いてみる。
「ええ、そうよ?……あぁ、そういえば変だったのよね」
すると、真美は思い出したように眉を顰めた。
「変?」
「涼香ちゃんは、佐倉くんって分かるかしら?2年の転校生の」
聞きたかった名前が出てきて、思わず胸がドキリと脈打つ。
「とても噂になっていたから、私も存在は知っていたのだけど、あの子、図書委員を希望してるって直接尋ねてきたの。
転校生だから、届出の書類を渡して、書き終わったらいつでも持ってきてって言ったんだけど…その後何やら手違いがあったみたいで」
「手違い?」
「えぇ、どういう訳か、中央委員会の方に書類が行ったのよ、だからそのことを直接伝えに行ったわ。
彼も驚いてた。」
「それじゃあその人は…」
「ええ、おそらく中央委員になったんじゃないかしら?」
