幼馴染×存在証明

美久が慌ててティッシュを取り出し、遥の鼻を押さえた。


「まぁ現に、こうして知らない子もいる訳だから、気をつけるに越したことはないわ。

涼香には悪いけど、知ってるからこそ妬む人も、いないとは言い切れないから。」


玲華が心配そうにこちらを見ている。


その時、私は最初に出来た友達がこの子達で良かったと、そう思った。


「言いたいこと、よくわかるよ。

心配してくれて、ありがとう、すごく嬉しい。」


そう言って微笑む。


「涼香ちゃん…」


「涼香ぁっ、あたしこれから頑張るからっ…アスカ先輩の写真ッ…」


遥がティッシュで鼻を押さえたまま、そこまで口にしたところで、玲華の雷が飛んだのは言うまでもない。