幼馴染×存在証明

こうしてアスカとの長い共生は、微妙な形で終わりを迎えた。


それからは、無事に首席で帝峰に入学したアスカとは、学校ではおろか、家で会うこともほとんどなくなった。


私はというと、アスカのいない生活に最初は酷く違和感を覚えたものだが、それを払拭するようにジュリのもとに通い、帝峰の試験勉強に集中した。


首席で元生徒会長のジュリが勉強を見てくれるのだ、自分も首席入学を目指せるのではないかと、心の内では燃えていた。


ジュリはというと、大学生になっていて。


私たちが夏に3人で見舞いに来た時にはすでに大学の早期推薦枠を手にしていたというのだから、末恐ろしい男である。


ジュリは大学の講義を病室から受けながら、アスカや総帥と連絡を取り合い、その合間に私の試験勉強を見てくれた。


私はジュリとの時間をできるだけ有意義なものにできるよう、分からないところや聞きたいところを整理してから病院へ向かった。


アスカといた時と比べ穏やかで、充実していて、おそらく人生で1番平穏な時間だったのではないかと思う。


楽しい時間が過ぎ去るのは早いもので、あっという間に季節は過ぎ、見事、帝峰の首席合格を手にした私は、今日、入学式を終えて足早にジュリのいる病院へと急いでいるのだった。