ある日記

もしも、露花さんに会っていたのなら。私は自殺を止めることができたのでしょうか。いえ、きっとできないのでしょう。私は露花さんのことを何一つ知らないのですから。露花さんの過去も。気持ちも。思い出も。何も知らないのですから。
人は、いつか死にます。理由はどうあれ、いつかは訪れる死からは逃れられないのです。露花さんの死は、美しくも儚いものといえるでしょう。己を花に例えて死を選んだのですから。だからこんなにも苦しくて、涙が止まらないのでしょう。人に成ろうと演技を続けたけれど、人じゃないと謳う、ありのままの露花さんを殺してしまったから、苦しみ