初めての休日デート
待ち合わせの駅前
美奈の姿を見つけた瞬間、思わず足が止まった
制服しか見慣れてなかった分
私服の美奈が新鮮すぎた
ゆるっとしたニットに、軽めのスカート
少し巻いた髪
「……何?そんなに見ないでよ」
「いや、普通に可愛すぎるだけだわ」
「……バカ」
頬を染めながら
けどちょっとだけ照れた笑顔で美奈が小声で返してくる
駅前を歩きながら
自然と手が触れそうになるけど
お互い、付き合いたての緊張で
まだ指先を絡める勇気がちょっと出ない
映画を観て
ショッピングモールを軽く回って
たまたま見つけた雑貨屋で立ち止まって
美奈が小さなキーホルダーを手に取った
「……これ、ちょっと可愛くない?」
「買えばいいじゃん」
「んー…でも別にいいかな」
そう言って棚に戻そうとしたから
俺は何も言わずにレジに持っていった
「ちょ、怜!?何勝手に…!」
「いいだろ。初デートの記念」
「……ほんと、そういうとこだけ甘い」
文句言いながらも
美奈は受け取ったキーホルダーを
そっとカバンに付けてた
その横顔が
どうしようもなく可愛かった
昼過ぎ
フードコートで向かい合ってランチ食べてる時も
「なに緊張してんだよ」
「だって…今まで通りに喋りたいのに
“付き合ってる”って思うと なんか変になるじゃん…」
「まあ…わかる」
お互い照れて苦笑いしながら
でも自然と笑顔が増えていった
帰り道
夕暮れのオレンジ色に染まる並木道
ふと美奈が小声で呟く
「……なんか、すごく幸せかも」
「俺も」
「……怜」
「ん?」
「…ありがと。今日、ほんと楽しかった」
その言葉に
胸の奥がじわっと温かくなった
自然と手が伸びて
今度はゆっくり、美奈の手をしっかり握った
指が絡んだ瞬間
お互い顔を赤くしながらも、ゆっくり笑った
この初デートは
たぶんずっと忘れられない1日になるんだろうな――
そう思いながら
2人で並んで歩き続けた
待ち合わせの駅前
美奈の姿を見つけた瞬間、思わず足が止まった
制服しか見慣れてなかった分
私服の美奈が新鮮すぎた
ゆるっとしたニットに、軽めのスカート
少し巻いた髪
「……何?そんなに見ないでよ」
「いや、普通に可愛すぎるだけだわ」
「……バカ」
頬を染めながら
けどちょっとだけ照れた笑顔で美奈が小声で返してくる
駅前を歩きながら
自然と手が触れそうになるけど
お互い、付き合いたての緊張で
まだ指先を絡める勇気がちょっと出ない
映画を観て
ショッピングモールを軽く回って
たまたま見つけた雑貨屋で立ち止まって
美奈が小さなキーホルダーを手に取った
「……これ、ちょっと可愛くない?」
「買えばいいじゃん」
「んー…でも別にいいかな」
そう言って棚に戻そうとしたから
俺は何も言わずにレジに持っていった
「ちょ、怜!?何勝手に…!」
「いいだろ。初デートの記念」
「……ほんと、そういうとこだけ甘い」
文句言いながらも
美奈は受け取ったキーホルダーを
そっとカバンに付けてた
その横顔が
どうしようもなく可愛かった
昼過ぎ
フードコートで向かい合ってランチ食べてる時も
「なに緊張してんだよ」
「だって…今まで通りに喋りたいのに
“付き合ってる”って思うと なんか変になるじゃん…」
「まあ…わかる」
お互い照れて苦笑いしながら
でも自然と笑顔が増えていった
帰り道
夕暮れのオレンジ色に染まる並木道
ふと美奈が小声で呟く
「……なんか、すごく幸せかも」
「俺も」
「……怜」
「ん?」
「…ありがと。今日、ほんと楽しかった」
その言葉に
胸の奥がじわっと温かくなった
自然と手が伸びて
今度はゆっくり、美奈の手をしっかり握った
指が絡んだ瞬間
お互い顔を赤くしながらも、ゆっくり笑った
この初デートは
たぶんずっと忘れられない1日になるんだろうな――
そう思いながら
2人で並んで歩き続けた



