私は神谷舞(かみやまい)私の家が神社の家なので小さい頃から看板娘、じゃなくて見習い巫女として
お手伝いをしていました
私もそろそろ見習いを卒業する頃
蔵の整理を任されたので蔵に向かう途中
「さぁて頑張るぞ!」
気合を入れるために声を出す
「いつもの舞だな」
後ろから聞きなれた声が笑ってるまさか、、、、、
わたしは振り返った
「や、や、やっぱり!陽斗(はると)だ!」
「なんか悪いかよ、」
「いやなんも?」
「そーかい」
「あ、ちょうど良かった手伝って!」
「は?」
私は陽斗の手を引く
「蔵の整理私だけじゃ手が足りなさそうだから!」
「え、あ、おい?!」
「こっち!」
「え、あ、うん」
「ここを整理するの!」
「広くねぇか、、?」
「そりゃあ古めな神社の蔵ですから!」
私は自慢するように胸を張る
「確かにな」
「まぁ、だから広すぎて私だけじゃ手が足りないんだけど、、、」
「しょうがねぇな手伝うよ、」
「ありがと!」
キラキラ輝く笑顔で返す
「っ!」
首からどんどん夕焼けのような赤に染まる
「陽斗どうしたの?」
「な、なんでもねぇよ、」
「そう?ほんとに?」
疑う真っ直ぐな瞳で陽斗に近づく
「舞、お前バカだろ、」
「は、はぁ?!バカじゃないし!」
「バカだな」
「はぁ?!?!?!」
「このままだと日が暮れるぞ?」
「陽斗のせいじゃん!」
「よーしやるかー」
「ちょ、ちょっと!」
「なに?」
「やっぱいいや」
「そーかい」
「じゃやるかぁー」
「そーだな」
「えいえいおー!」
「おー!」
そのまま黙々と整理を続けました
ふとした瞬間一際目立つ箱がありました
「これなんだろ、『触れるな危険』、なにこれ、」
「なんだこれ、開けてみるか?」
いたずらっぽく笑う陽斗
「陽斗は恐怖ってもんがないの、、?」
「まぁな舞みたいな怖がりじゃないんでね」
「はぁ?!」
「んじゃ開けてみるか」
「えぇ、、、」
中には魔法の杖のようで神楽の時に使う神楽鈴のようだった
舞と陽斗は同時に手を伸ばし2人は手が触れそして謎のモノにも触れた
「「あっ、」」
次の瞬間目の前が真っ白になった
目が慣れてきたとき
神楽殿のような違うような感じのところに立っていた
「神使様が降臨なされたぞー!!!!!!」
「え、え?」
神使様ー!!!と叫ぶ声が色々なとこから聞こえる
そう祭壇だったのだ
「ま、待って、何が何だか、」
「この国には、五十年に一度神使と勇者が現れ終焉から世界を救うという伝承があるのです」
「え、、?な、なんですって?」