能力を使った聡志が一瞬でほしい情報をみんなの言葉から拾ったみたいだった。
「刃物の男…」
さっき見た映像と同じだ。
それに光瑠たちのクラスに立てこもっているということは、麻鈴が危ない。
「血の匂いがひどいな。一体何十人切られたんだ?」
芳明が走りながら顔を歪めていた。
人より嗅覚が鋭い芳明だから、私でもわかる血の匂いが余計はっきりと感じて不快なのだろう。
廊下の隅っこでうずくまっている切られた人たちは、軽く腕やおなか、足などを切られているけど重症ぽい人は見当たらない。
治癒能力のある子が怪我人を片っ端から治している様子も見られた。
「麻鈴!」
教室の後ろに何人かのクラスメイトたちが震えながら固まっていて、教壇を挟んで一人取り残されていた麻鈴が刃物を持った二十代くらいのやつれた男に追い詰められていた。
男が振り向いてきた隙に、麻鈴が教壇を押して横をすり抜けようとしていたが、素早く腕を掴んだ男によって捕まえられていた。
「恋苺が来たならもう大丈夫だな!」
「…ねえまって。あれ、恋苺くんじゃなくない?よく似てるけど髪が長くて、女の子…?」
「刃物の男…」
さっき見た映像と同じだ。
それに光瑠たちのクラスに立てこもっているということは、麻鈴が危ない。
「血の匂いがひどいな。一体何十人切られたんだ?」
芳明が走りながら顔を歪めていた。
人より嗅覚が鋭い芳明だから、私でもわかる血の匂いが余計はっきりと感じて不快なのだろう。
廊下の隅っこでうずくまっている切られた人たちは、軽く腕やおなか、足などを切られているけど重症ぽい人は見当たらない。
治癒能力のある子が怪我人を片っ端から治している様子も見られた。
「麻鈴!」
教室の後ろに何人かのクラスメイトたちが震えながら固まっていて、教壇を挟んで一人取り残されていた麻鈴が刃物を持った二十代くらいのやつれた男に追い詰められていた。
男が振り向いてきた隙に、麻鈴が教壇を押して横をすり抜けようとしていたが、素早く腕を掴んだ男によって捕まえられていた。
「恋苺が来たならもう大丈夫だな!」
「…ねえまって。あれ、恋苺くんじゃなくない?よく似てるけど髪が長くて、女の子…?」

