大江さんたちは驚いたように目を見開き、口をもごもごとさせているが何かを言う人は誰一人いなかった。
この日が光瑠の能力が開花した日でもあったのだ。
今まで味覚が鋭いという特徴はあったけど、言葉で誰かを操れるようになったのは、この日から。
「光莉、大丈夫か?落ち着いて“深呼吸だ”」
光瑠の言葉で体が勝手に深呼吸を始め、だんだんと過呼吸は落ち着いていった。
この日から、私と光瑠を見るクラスメイトたちの目が変わった。
腫れ物に扱うかのように、中には避けてくる人だっていた。
光瑠は持ち前の明るさでなんてことのないように接していたけど、私はあの日のみんなの軽蔑や得体の知れないものを見るような不快な視線を忘れられることができず、勘の良さは隠すようになった。
今まで感じていなかった違和感は、意識し出すと人を簡単に変えてしまう。
幸い私のそばには寧々や光瑠がいてくれたから、苦しい毎日でもちゃんと卒業するまで学校に通うことができ、中学ではこの力を隠そうと心に決めた。
光瑠が能力の人たちが集まる私立の中学に行くと決まった時、何も言わなかったけど光瑠は私のことも誘おうか迷っている機会が何度もあった。
だけどその度に私は気づかないフリをしていた。
自分が“普通じゃない”と自ら認めるのが、嫌だったから。
私の力は光瑠みたいにすごいものじゃなく、能力と呼べるかも怪しい気味の悪い力だから。
この日が光瑠の能力が開花した日でもあったのだ。
今まで味覚が鋭いという特徴はあったけど、言葉で誰かを操れるようになったのは、この日から。
「光莉、大丈夫か?落ち着いて“深呼吸だ”」
光瑠の言葉で体が勝手に深呼吸を始め、だんだんと過呼吸は落ち着いていった。
この日から、私と光瑠を見るクラスメイトたちの目が変わった。
腫れ物に扱うかのように、中には避けてくる人だっていた。
光瑠は持ち前の明るさでなんてことのないように接していたけど、私はあの日のみんなの軽蔑や得体の知れないものを見るような不快な視線を忘れられることができず、勘の良さは隠すようになった。
今まで感じていなかった違和感は、意識し出すと人を簡単に変えてしまう。
幸い私のそばには寧々や光瑠がいてくれたから、苦しい毎日でもちゃんと卒業するまで学校に通うことができ、中学ではこの力を隠そうと心に決めた。
光瑠が能力の人たちが集まる私立の中学に行くと決まった時、何も言わなかったけど光瑠は私のことも誘おうか迷っている機会が何度もあった。
だけどその度に私は気づかないフリをしていた。
自分が“普通じゃない”と自ら認めるのが、嫌だったから。
私の力は光瑠みたいにすごいものじゃなく、能力と呼べるかも怪しい気味の悪い力だから。

