「…清春、おまえ、女に触れるようになったのか?」
ふと、驚いたような霧島慧也の声が聞こえてきて、私のおでこに触っている手が清春のものだとわかる。
「いや、そうじゃないと思う。女子だと思うとまだ少し震えるし。…だけど、不思議と怖くないし気持ち悪くない。むしろ心地よいと思ってる。恋苺は、真っ直ぐで強くて綺麗、だからなのかもな」
すっと手が離れ、誰かがゆっくりと部屋を出ていく気配を感じた。
「…バカだな、本当。無神経に人の心に入り込んで変えようとしてくるところ、光瑠とそっくりだ。あいつと違って能力も何も持ってない普通の恵まれた人間のはずなのに、なんでおまえは時々そんな顔をして笑うんだよ」
…そんな顔?私、一体どんな顔をして笑っていたっけ…?
ぼんやりと考えるけど、だんだんと失われていく意識の中、いつの間にか何を考えていたのかすら忘れてしまっていた。
*
「ん…」
目を覚ますと、真っ暗な光瑠の部屋の天井が目に入った。
なんとか動く指先ですぐ近くにあったスマホをタップすると、23:50と時刻が表示された。
「…光莉ちゃん?起きたの?」
しばらくぼーと天井を眺めていると、部屋の扉がそっと開けられリビングの光が中に差し込んできた。
ふと、驚いたような霧島慧也の声が聞こえてきて、私のおでこに触っている手が清春のものだとわかる。
「いや、そうじゃないと思う。女子だと思うとまだ少し震えるし。…だけど、不思議と怖くないし気持ち悪くない。むしろ心地よいと思ってる。恋苺は、真っ直ぐで強くて綺麗、だからなのかもな」
すっと手が離れ、誰かがゆっくりと部屋を出ていく気配を感じた。
「…バカだな、本当。無神経に人の心に入り込んで変えようとしてくるところ、光瑠とそっくりだ。あいつと違って能力も何も持ってない普通の恵まれた人間のはずなのに、なんでおまえは時々そんな顔をして笑うんだよ」
…そんな顔?私、一体どんな顔をして笑っていたっけ…?
ぼんやりと考えるけど、だんだんと失われていく意識の中、いつの間にか何を考えていたのかすら忘れてしまっていた。
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「ん…」
目を覚ますと、真っ暗な光瑠の部屋の天井が目に入った。
なんとか動く指先ですぐ近くにあったスマホをタップすると、23:50と時刻が表示された。
「…光莉ちゃん?起きたの?」
しばらくぼーと天井を眺めていると、部屋の扉がそっと開けられリビングの光が中に差し込んできた。

