パンパンのリュックを背負い浮き輪なんて手にした脳内お花畑の光瑠が、私の頭をぽんぽんと叩くとふわふわの癖っ毛ロングのカツラを被りルンルンで行ってしまった。
顔や性格は似てるとはいえ、やっぱり私の方がいくらか大人な気がする。
そんなことを思いながら、光瑠に借りた制服の襟をびしっと直して隠れていた草むらから出る。
そのまま校門の中に足を一歩踏み入れ、恐る恐る中に入っていく。
同じく終業式が終わったのであろう校内はたくさんの生徒で賑わっていて、私はと言うと借りてきた猫のように身を縮こまらせながら光瑠からもらった校内地図を見て歩き進んでいく。
光瑠と同じ、地毛の焦茶色のふわふわのロングヘアは、センターに分けたふわふわの短髪のカツラの中に隠している。
胸にもサラシを巻いて歩き方も光瑠っぽく大股を意識しているし、側から見たら光瑠そのものだろう。…そうであってほしい。
「ひーかーるー!」
とりあえず寮に向かおうと無駄に広い園内を歩いていると、突然後ろから長身の男子生徒に抱きつかれ潰されかける。
「ぐ…っ!?」
「ん?なんかおまえ、また一回り小さくなったか?まあいいや、そんなことよりもこれからお嬢様学校と有名な桃園学園と合コンなんだけどさ、おまえも来いよー。この前光瑠は可愛いキャラで好評だったから、今回もきっとうまく女の子たちから気に入られるはず!そしてそこを俺が一気に掻っ攫うわけですよ」
「は、はあ!?合コン…!?」
光瑠のやつ、赤点ばかり取ってるくせに中学生の分際で合コンなんてしていたの…!?
顔や性格は似てるとはいえ、やっぱり私の方がいくらか大人な気がする。
そんなことを思いながら、光瑠に借りた制服の襟をびしっと直して隠れていた草むらから出る。
そのまま校門の中に足を一歩踏み入れ、恐る恐る中に入っていく。
同じく終業式が終わったのであろう校内はたくさんの生徒で賑わっていて、私はと言うと借りてきた猫のように身を縮こまらせながら光瑠からもらった校内地図を見て歩き進んでいく。
光瑠と同じ、地毛の焦茶色のふわふわのロングヘアは、センターに分けたふわふわの短髪のカツラの中に隠している。
胸にもサラシを巻いて歩き方も光瑠っぽく大股を意識しているし、側から見たら光瑠そのものだろう。…そうであってほしい。
「ひーかーるー!」
とりあえず寮に向かおうと無駄に広い園内を歩いていると、突然後ろから長身の男子生徒に抱きつかれ潰されかける。
「ぐ…っ!?」
「ん?なんかおまえ、また一回り小さくなったか?まあいいや、そんなことよりもこれからお嬢様学校と有名な桃園学園と合コンなんだけどさ、おまえも来いよー。この前光瑠は可愛いキャラで好評だったから、今回もきっとうまく女の子たちから気に入られるはず!そしてそこを俺が一気に掻っ攫うわけですよ」
「は、はあ!?合コン…!?」
光瑠のやつ、赤点ばかり取ってるくせに中学生の分際で合コンなんてしていたの…!?

