「いや知らないし!てか付き合ってないからね!?私は芳明のこと友達としてしか…」

「あーあー聞かねぇよ?覚悟しとけって言っただろ。本気で恋をした俺は無敵なんだからな!」

「ちょ、待ってよ!私の話も聞いてー!」


私の否定を遮って走り出した芳明に慌ててその後を追いかける。

空では数々の綺麗な花火が打ち上げられているというのに、私の心の中は嵐だった。

芳明のことをちゃんと好きになってくれる人がいると言ったし、芳明もいつかそういう人と出会えるよとも言ったけど、それが私だなんて言ってなーい!