君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

ぴくっと芳明が反応したのがわかった。

固く握り締められた拳が今にも飛んでもおかしくないくらい、芳明の周りの空気がピリついている気がした。


「なんだよ。本当のことだろ?母親からの愛がもらえなかったからって色々な女を取っ替え引っ替えして、逆に虚しいよ。鼻の能力持っててもなんにも意味ないのに、それでもおまえは普通の子じゃない能力持ちだもんな。そんなやつ誰も好きにならねぇよ。つくづくかわいそ…」

「かわいそうなのはあんたたちの頭でしょうが」

「…は?誰だおまえ」


見ていられなくなり思わず飛び出してしまった私は、腰に手を当てて二人をきっと睨みつける。


「今の話の流れ的に、二人は芳明のことが羨ましいって思ってるんでしょ?だから色々と理由をつけて芳明に絡むんだ。いい?芳明は特別な力を持ってる選ばれた人間なの!かわいそうなんかじゃない。芳明だって誰かに愛されて愛する権利があるの。たしかに今はだらしないやつだけどね、芳明のことを大切に思ってる人だっているんだから、誰からも愛されてないみたいに言うのやめてくれる?これ以上芳明のこと傷つけるなら許さないから!」


二人は気まずそうに顔を合わせると、不機嫌そうに去っていった。


「なに、あの二人!?人の心がないのかな」

「っていうか、おまえ誰?」

「え?」


そこでハッと我に返り、自分の顔に手を当てる。