君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

そっと踵を返して立ち去ろうとするも、芳明に名前を呼ばれ思わず反応してしまう。


「やっぱり。おまえの匂いがしたと思ったんだよ」

「は、はは…」


恐るべし能力だ。

いや、そんなことよりも気まずい。気まずすぎるよ…!


「ぐ、偶然今、ここを通りかかって…」

「聞いてたんだろ。ちょっと前からいるのわかってたし」


目の前まで歩いてきた芳明がへらっといつも通り笑っていた。


「えっと…頬、大丈夫?」

「ああ、これな。さっきの子、どうやら俺と付き合ってるって勘違いしちゃったみたいで。たった一回遊びに行っただけで自分は特別って思っちゃったみたい。当たり前のように「次はどこ行く?」なんて聞いてくるから、週末は違う女の子と遊ぶから次遊べるのは来月くらいかなって言ったらこの有様だよー。女ってやっぱこぇーな」


芳明の女関係はだらしないことで有名だが、あまりにも女の子の扱いがうまいから自分は特別なのではないかと勘違いしてしまう女子も多いのだろう。

なんだかんだ言っても、顔が良くて俺様な性格が意外とモテるからそれが癪でもある。


「いい加減だらしないことすんのやめろよな。なんで彼女作んねぇんだよ?中途半端な態度で今まで何人の女子泣かせてきたんだ?」