君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

「光瑠ちゃーん。こっちこっち」


クスクスと笑っている浅野聡志が自分の隣の席を指差していた。


「あ、あーっと、まだ寝ぼけてんのかな。自分の席ど忘れしちゃったよー」

「おまえの席はこっちだアホ」


浅野聡志の隣に行こうとすると、突然首元をぐいっと引かれ廊下側の一番後ろの席に座らされる。

その隣には、霧島慧也の姿が。


「大丈夫かぁ、光瑠?まだ寝ぼけてんのかよ」


芳明の一言でクラスメイトがどっと笑っていた。


「浅野の言うことは間に受けんな。適当なやつだから」


霧島慧也は前を向いたままぼそりとそう言ってきた。


「あ、うん。ありがとう…」


霧島慧也が助けてくれた…?


「言っとくけど、おまえのためじゃないから。光瑠に似て馬鹿でイラつくから見てられなかっただけ」

「な…っ」