君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

ふっと霧島慧也は立ち上がると、何も言わずに自分の部屋に戻っていった。

見逃して…くれたのかな?

協力してくれそうには全然見えなかったけど、ひとまずここから私を追い出す気はなさそうでとりあえず大丈夫な気がした。



「光瑠ー!起きろー!」

「ふえ!?ちょ、勝手に入ってくんな!」


着替えている途中で青柳芳明が部屋に入ってきて、慌てて毛布で体を隠す。


「なんだよ?女子みたいな反応しちゃって。まあいいや、おまえ今日から補習だろ?俺もだから一緒に行こうぜー」

「…え?あんた…芳明も?」

「おう?俺たちみんな補習組だって大笑いしたの忘れたのか?」


みんなって…ルームメイト四人も補習組だったの!?


まだ一日も経っていないのに激しい疲労感に襲われながらも、なんとか芳明と教室に行く。

きっと一人だったら校舎の場所がわからずにまた一時間はかかっていただろう。

教室には十人ほどのクラスメイトがそれぞれの席に座って先生が来るのを待っていた。


「あら、今日は遅刻しないで来れたのね。おはよう恋苺くん」