*
誰もいないことを確認してから、真っ暗なリビングにそっと足を踏み入れる。
四人が寝静まるのを待っていたせいで、お風呂にも入れていないしご飯も食べていないからおなかがぺこぺこだ。
冷蔵庫を覗くと、プリンが一つポツンと置かれていてラッキーと思いながら手にすると、突然横から伸びてきた手がプリンを横取りしてきた。
「…げ」
相変わらず鋭い瞳で私を刺すように睨みつけてくる霧島慧也に、思わず声が漏れてしまう。
「き、霧島。こんな夜中にどうしたんだよ?」
「恋苺は俺のことを“霧島”とは呼ばない」
「う…っ」
光瑠のフリをしようとしたけど、失敗してしまった。
霧島慧也は冷蔵庫を閉めると、だんっと両手をついてきて壁ドンをしてきた。
どこにも逃げられない、恐怖の壁ドンを。
「おまえは誰だ?似ているけど、恋苺光瑠ではないな」
「いや、えっと…」
誰もいないことを確認してから、真っ暗なリビングにそっと足を踏み入れる。
四人が寝静まるのを待っていたせいで、お風呂にも入れていないしご飯も食べていないからおなかがぺこぺこだ。
冷蔵庫を覗くと、プリンが一つポツンと置かれていてラッキーと思いながら手にすると、突然横から伸びてきた手がプリンを横取りしてきた。
「…げ」
相変わらず鋭い瞳で私を刺すように睨みつけてくる霧島慧也に、思わず声が漏れてしまう。
「き、霧島。こんな夜中にどうしたんだよ?」
「恋苺は俺のことを“霧島”とは呼ばない」
「う…っ」
光瑠のフリをしようとしたけど、失敗してしまった。
霧島慧也は冷蔵庫を閉めると、だんっと両手をついてきて壁ドンをしてきた。
どこにも逃げられない、恐怖の壁ドンを。
「おまえは誰だ?似ているけど、恋苺光瑠ではないな」
「いや、えっと…」

