君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

だけどそれじゃあ、光瑠の能力があっても無駄だということなの…?


「…っ」

「“麻鈴を離せ…!”」


苦しそうに息を漏らす麻鈴に、光瑠は歯を食いしばりながら必死に男を睨みつけている。


「だから効かないって言ってるだろ?俺の前じゃおまえたちは無力なんだよ。残念だったな。その力がなければなんの役にも立たない人間たちなのに、それすら奪われた気持ちはどうだ?俺の気持ちが少しはわかるんじゃないか?」


あははと声を上げて笑う男に、五人は何も返せずにただ悔しそうに立ち尽くしていた。


「もういいだろ。おまえたちもこの女の次に楽にしてやるよ。俺の受けてきた苦しみをもっともっと味わえ…!」


男が麻鈴の細い首筋にナイフを当てた。

そこで、私の中の保たれていた糸がぷつんと音を立てて切れた気がした。


「…いい加減にして」

「…は?なんだおまえ、近づいてくるな!」

「光莉!」


光瑠の驚く声が聞こえてきたけど、構わずに前に進む。