君に恋をする予感〜運命の人は誰ですか!?〜

「大丈夫!?」

「…ああ。清春に連絡をもらって急いで来たんだ。俺の力ならあいつを止められると思ったのに、あれじゃまるで…」

「能力が全く効いてない」

「能力が、効いてない…?」


庇うようにして前に立ってきた霧島慧也の言葉に、意味がわからなくて思わず聞き返してしまう。


「さっきあの男を睨みつけた時、身動きが取れなくなるくらいの力を出したはずなのに、全く効いていなかった」


それじゃあさっき霧島慧也が何かを言いかけたのは、そのことに気づいたからなんだ。


「他のクラスメイトは外に逃したよ。…なんだか厄介なことになったね」


動けるようになった瞬間にクラスメイトたちを廊下に逃しに行っていた聡志と清春が戻ってきて霧島慧也と同じく、前に立ってきた。


「能力が効かないとか、反則だろ…」

「そんな事例聞いたこともない」


戸惑っている芳明と清春に、男は狂ったように笑っていた。


「驚いただろ?能力が効かない薬を飲んだからな。おまえみたいな攻撃的な能力者がいた時用のために」


そんな薬があるだなんて聞いたこともない。