ユラの指の怪我はすっかり治っています。
こうしてポップの力に守られていれば安心して握手会に出ていくこともできますね。
初めてのコンサートのときと同じで、会場内はすごい熱気です。
「ところでポップは本当にわたしたちを宇宙一のアイドルにするつもり?」
ユラの質問にポップはうなづきます。
「もちろんだよ! きみたちの歌声が宇宙中に届くことで、ボクの活躍が家族に伝わるんだ」
そういえば、ポップはどこからきてどこへ帰っているのでしょう。
ポップは少しせつなそうな表情で天井を見上げています。
きっととても遠い世界からきて、ここで頑張っているのでしょう。
そんなポップを見ているとユラとラナにも力が沸いてきました。



