そんないくつもあったデートプランのうち最初に選んだのは

「なんか、久しぶりに来た気がする」

「花火の時以来…かな?」

互いの家ではなくて

俺たちの始まりの場所と言っても過言じゃない

星ヶ丘テラス

「あー…あの時以来か…」

お互いにあの日を思い出して苦笑いをする

この前聞いたけど、あの日青井先輩の気持ちをちーちゃんが盗み聞きしてしまったことから俺を避け始めたとかで

俺も俺であの日はなんとも消化不良だったのもあって

まあ、悪い思い出とかではないけれど良い思い出として消化出来るほどでもなくて

だけどこれからそんな小さななんとも言えない思い出も楽しい思い出も沢山増えてくると思う

それが付き合うってことだと思うから

「あら、お2人さん、おばちゃん桃花に聞いたけど付き合ったんだって?良いわねぇ、本当にお似合いで」

なんて思ったらちょうどいつかと同じ様に須田の母親だという売店のおばちゃんに遭遇した

「…ももちゃんさぁ…別にいつかはおばちゃんにも知られるだろうから良いんだけどさ」

「まあ、でも、あいつは明日お説教だな」

なんて、2人で言いながらも特に気にもしてないし、どうせ明日説教どころか文句すら言わないんだろうけど