「先にさ、俺から話してもいいかな?」

今ちーちゃんが話したいことが何なのかは分からないけれど

ここはレディーファーストなんて言って譲るべき場面ではないと思った

と言うよりは溢れ出る気持ちを抑えながら聞きたくなかった

だから

「わかった、じゃあ、先どうぞ」

そう言って譲ってくれたちーちゃんに感謝しながら

俺は

「俺、俺は、ちーちゃんが、赤嶺千春さんのことが好きです!大好きです、だから、俺と付き合ってください!」

自分の気持ちを出来るだけ素直に、真っ直ぐに伝えた

はずなのに

「え?え?…え?なんで?え?」

この人はなんというか

締まらないというか

「驚きすぎじゃない?」

「だって、だって瑠美先輩は?」

本当に俺が好きだなんて予想もしてなかったみたいで

「俺別に青井先輩のこと好きだなんて言ったことないけどね?尊敬はしてるけどさ

それに、別に幼なじみのちーちゃんだったからとかじゃなくて、転校初日で不安の中真っ先に話しかけてくれた赤嶺さんだったり、一緒に俺が思い浮かべてた夕焼けの風景を探してくれたり、普段から一緒に笑ってくれたり、そんな優しくて笑顔が素敵な赤嶺千春さんだから俺は好きになったんで

だから俺と付き合ってください!」

だからこそ

もっとしっかりと自分の気持ちを何度だって伝える