「ふぅ、一旦ここにいる全員に聞いて欲しい、亮太」

一息、1度置いてから青井先輩が俺の名前を呼ぶ

「はい」

それに短く返事をする

何となく何をこの人が言うのかはわかっていた

それはきっと俺のためにすることで

きっと先輩なりの優しさで

「私達の関係、終わりにしようか」

俺と先輩の付き合っている振りという小さな嘘の終わりを意味していて

「…はい、そうですね…」

これで俺の中のほんの少しだけ感じていた小さなしこりのようなものが

無くなった

バチンッ!

そう思った時、まさかの赤嶺さんが青井先輩の頬を叩いた

「先輩っ、先輩はりょーくんの、気持ちも自分の気持ちも、全部無視するんですか!?」

そして、震えた声でそう叫んでいた

彼女の言う言葉の意味が分からなかったけど久しぶりのりょーくん呼びに心がじんわりと暖かくなった

「あのさ、チハ、私が言うことじゃないと思うけど、これってあれよな?付き合ってるフリ一旦辞めるみたいな話よな?」

そんな赤嶺さんに小さな声で、先輩陣に聞こえない程度の声で言って

「…っ!あ、あ、あぁぁぁあ!!ごめんなさい!!」

その直後、赤嶺さんは顔を真っ赤にして走り出してしまった