須田桃花side

なんというか、予想通りとも言えるし、予想外とも言える結果になった

白木先輩の反応は割と予想通りではあったけれど、千春先輩の方はもっと「友達として、幼なじみとしては大好きだよ!」みたいな天然発言か

しれっと「好きだよ」とかって認めるかと思っていた

思ったよりも大人だけど、少し子どもっぽい感じはまあ、解釈一致と言えなくもないけど

ただまあ、こうなったからにはこの同じ部活の後輩というポジションは最大限活かしたい

「そう言えば昨日お母さんが言ってた2人やっぱりうちの部活の先輩だったわ」

夕飯時に母に伝える

「やっぱり?常磐の制服着てたし2人ともちっちゃい時から絵描くの好きだったからもしかしたらって思ったのよねぇ」

なんて楽しそうな母を見て確信する

私は間違いなくこの母の娘だと

「なに?何の話?」

そしてその楽しそうな母とは違ってキョトンときてる我が姉

「昨日テラスで幼なじみの再会?みたいなシーンをお母さんが見たらしいんだけど、それがうちの先輩だったって話」

「は?なにそれ、性別は!?」

「お姉ちゃんの期待には応えられないけど、普通に男女」

この姉も腐女子をこじらせているところを除けば

「いやまて、私最近ノマカプもいける!」

いや、まあ、普通にこの人も

須田家の遺伝子を多分に持っている

こんな形で血の繋がりを感じるのはとても不服ではあるけれど

感じざる得ないそんな晩御飯時だった