COLORS

「え？」

須田の質問に緑川が驚いてる様子からどこかで何かを聞いたのは須田だけなんだと推測は出来た

「えっと、そうなんだけど…ももちゃんどこでそれを？」

赤嶺さんが素直に、それはもう素直に肯定しながらも純粋な疑問を投げかける

「あー、なるほど、それで…」

その横で何かに納得した様子の青井先輩

「えっと、昨日母から聞きまして」

そして須田の答えはあまりにも予想だにしないものだった

「「母？」」

俺と赤嶺さんが珍しく綺麗にハモった

「はい、私の母親テラスの売店でパートしてるので、昔から、それで昨日帰ってからドラマみたいな展開見ちゃったってめちゃくちゃ興奮してて詳しく聞いてたら先輩達っぽかったので」

そんな俺達を特に気にする様子もなくあっけらかんと答える須田に

「え？売店のおばちゃんってももちゃんのお母さんだったの！？」

「マジかよ…世間狭すぎだろ…」

俺たちはただただ驚くことしか出来なかった