「マジ?人違いとかじゃなくて?」

みーちゃんが驚きながら至極真っ当な疑問を投げかけてくるけど

ごめん、ちょっと声が大きい

「みーちゃんさぁ…声、ただちょっと合点がいった、だからチハ白木の転校初日おかしかったのか」

そんなみーちゃんに呆れながらもなんか納得したっぽいくーちゃん

「人違いの可能性は無いとは言いきれないけど、ほぼ確実だと思う」

ぶっちゃけりょーくんあの頃からあんま変わってないし

「だとしたらあれか、私からしたら広大が私のこと忘れてる、みたいな話か…死ねるね」

そう言ってみーちゃんも納得したっぽくて

「俺の名前呼んだ?」

「おはよう、そんな揃ってなんかあった?」

そんなタイミングで野上くんとりょーくんが登校してきた

「呼んでない!例え話で名前出しただけ!」

なんて野上くんに言い返すみーちゃん

正直勢いでポロッと言ってしまいそうでハラハラする

「女子トークしてただけだから、野上にも白木にも関係ない、というか君らいると話しづらい」

くーちゃんも同じ事を思ってるのかは定かじゃないけど淡々と2人を退けてくれる

「そっか、ごめん」

ちょっと申し訳なさそうなりょーくんに少しだけ心を痛めながらも

ちょっと可愛いと思ってしまった