次の日

教室に入るとすぐにみーちゃんとくーちゃんに捕まった

「で、どうだった?どうだった?」

「えっと…何が?」

食い気味なみーちゃんに困惑しかできない

「ほら、白木との思い出の夕日探し?だっけ3日もやったんでしょ?」

補足するようなくーちゃんの言葉でやっと理解した

「全滅、やっぱ星ヶ丘テラスかなってなったからまた今度かなって」

ただどうやら

「そうなんだ、じゃなくて3日も放課後デートしといてなんも無しなの!?」

みーちゃんの本当の疑問に何も理解できていなかったようで

「デートじゃないから!?」

慌てて否定するけどみーちゃんのニヤニヤは止まらない

それに追い討ちをかけるように

「でもさ、チハは白木の事好きでしょ?少なくとも他の男子とは違うみたいだし」

くーちゃんさえもそんな事を言い出す

そりゃ、りょーくんは他の男子とは違うけど好きとかそういうのじゃなくて

「えっと、2人とも誰にも言わないって約束出来る?」

「もち」

「言うわけないじゃん」

淡々と返事をするくーちゃんはまだしも、みーちゃんは不安だけど、だけど

1人で抱えるのもそろそろしんどくなってきたから

周りを見渡してりょーくんがいないことを確認してから小声で

「りょーくん、白木くんは覚えてないみたいだけど、私達幼なじみなんだよ」

2人にしか聞こえない声量で2人に教えた