月曜から水曜までの3日間で赤嶺さんのおすすめの夕日が綺麗な場所を周った

もちろん、どこも綺麗でいい場所だったし、描きたい程の場所だったけれど

何かが違うように思えた

隣の女の子とかではなく

根本的に何かが違った

「ごめんね?力になれなくて」

なんて赤嶺さんには謝られたけど、むしろこっちのが悪いというか

こんな手がかりのない途方もない事に付き合わせた罪悪感はある

だから後望みがあるとしたら

「星ヶ丘テラス…」

須田が言っていた、今改装工事中だというその場所にかけるしかない

「だね、一応6月くらいには入れるようになるって話だけど、それまで覚えてられる?」

なんてちょっと悪戯に笑う赤嶺さんに

「もちろん、というか後1ヶ月位で忘れるような事ならこんな必死にならないって」

俺も力無く笑った