「マジで?ヤッター!じゃあ今度─……あっ、いや、じゃあ次は他のメンバーにいってみようか。」
ふざけんなっていう私の無言の圧に屈したのか、それともやっとスタッフさんの出しているカンペに気づいたのか、宮敷さんは急に我に返ったかのように声のトーンを変える。
私と宮敷さんを写していたカメラがゲスト席に向けられた瞬間を狙って私は“後の反省会できっちり話し合いましょうね!”と口パクで伝え、睨みを効かせておいた。
怯(ひる)みつつも、“ゴメン。俺が悪かった”と胸の前で手を縦にして私同様に口パクで謝る宮敷さんだけど、顔はまだヘラヘラと笑っていて悪びれる様子は無いように見える。
これは、これからの進行の雲行きだって怪しいかもしれない…。
もう宮敷さんは頼れない!
それでも私がなんとかしなきゃいけないんだと、密かに腹を括った。
