実際、私と雫の仲は決して悪いわけじゃない。
でも、一緒に買い物に行った記憶なんて数える程度しかないような…。
けれども、これでいい。
雫が私を立てようとしてくれているのを感じるし、番組の雰囲気を和やかにしようとしてくれてるんだってわかる。
「そうなんだ!朱理と仲良くしてくれて嬉しいなぁ〜!」
相変わらず、なんだか浮かれ調子で絡む宮敷さんを見て、私は思い出した。
この人は番組に自分の好みのタイプの女の子がゲストでやって来ると、こんな感じになるのだ。
私はこのパターンを予想していなかった。
これはマズいかもしれない。
だってまさかグループの仲間がその対象になるとか想像しないし。
でも、雫は無理だよ、宮敷さん。
私は和哉君の顔を思い浮かべてそう思った。
とにかく、宮敷さんは間違いなく雫を女の子として気に入っているようで間違いない、と確信する。
