普段、私も直接仕事で関わっている人達の中に、流行り病にかかったっていう人はいなかったと思う。
ただそれでもいろんなところで、身内だったり知り合いだったりがそうなってしまったっていう話は頻繁に耳に入るようになっていた。
「違うといいな。でも、もしそうなら重症化はせずに、早く回復して欲しい…。」
「そうですね。遊佐さんも、自分も、なるべく感染しないよう、みんなで気をつけていかなきゃダメですね。」
最後にそれだけ言ってスタッフさんは機材を動かすのに手こずっていた様子の別のスタッフの元に走っていった。
しょうがない事だけど、がっかりだった。
あのひな壇の女の子達の中で、唯一私達グループのゲスト出演を喜んでくれそうなのは華音ちゃんだけなのに。
