今、私が居るのは若葉テレビの第三スタジオに直結する廊下に入ったばかりの所。
ここにやって来るのは基本、バラエティの制作者と演者しかいないわけだから、本来、女優である磯本さんの姿があるはずもなく。
それでも、自分のマネージャーやスタッフを使うのではなく、自らここに来てくれたのだ。
「さっきね、私、ひな壇の方達の楽屋に伺ったんだけど、世奈さん…のお顔を拝見出来なくて、他のみなさんも忙しそうだったからすぐに退散してきてしまったの。」
あちゃ〜。
こりゃ、あのひな壇メンバー達から邪険にされたってことか。
あの人らも大概だけど、まぁそこは。
「あの…なんだかすいません。せっかく顔を出して頂いたのに。世奈さんには私から伝えておきますから…。」
