「悠......ごめんね。元カレなの...
1ヶ月くらい前、他の子と抱き合ってるアオを見てしまって
何も話し合わずにわたしが...勝手に別れを告げちゃったんだ」
悠は心配そうに
でも
黙ってわたしの話を頷きながら聞いてくれた
そっとわたしの頬に触れてくれた悠。
「うん。大丈夫だよ、ゆっくり話していいからね?」
今だけは、悠の優しさがすごく苦しい
「本当はアオのこと、忘れたわけでもなくて
...でも悠がわたしを好きになってくれて
わたしも悠といるのがすごく居心地が良かった
...けど心のどこかで、"悠と居たらアオを忘れられるかも"って
ごめ...っ!わたしっ...わたし...!!」
涙が止まらず言葉を詰まらせるわたしを
悠はそっと抱きしめて
"泣かないで?アオくんのことまだ好きなんでしょ?"
"聞いて、俺もえれながすごく大事。辛いけど、
えれなが泣いてる方がもっと辛い。
俺はえれなのこと、いつでも待てるよ?"
そう言って、少し距離を置き
わたしの目を見て優しく、愛おしそうに微笑んだ
「悠...」
苦しい
傷つけたくない
...悠の方が辛いはずなのに
...わたしは最低だ



