⸻
他愛もない会話をしていると
あっという間にえれなの家に着いた
「ちょっと待ってて?すぐ荷物とってくるね!!
置いてかないでよね?アオ!」
むすっとした顔でそう言いながらも
最後にはふわっと笑って、駆け出していくえれな
扉が閉まる瞬間まで
俺はニヤッと口角を上げて、その後ろ姿を見送った
「置いてったら泣くくせに」
ポケットに手を突っ込んで、玄関前の段差に腰かける
すぐ戻るってわかってるのに
なんか…妙に、待ち遠しくて
「...ったく
早く戻ってこいよ
今すげぇ...抱きしめてぇ気分だから」
──数分後
「お待たせっ!!って...1分たったかな?笑」
急ぎ足で戻ってきたお前に、俺は笑って返す
「1分どころか...30秒だろ」
「ちゃんと待ってた
でももうちょい遅かったら
キスしに行ってたかもな笑
(お前の頬に、軽く触れるだけのキスを落とす)
「ほら行くぞ
お前、俺ん家来るって言ったろ?忘れてねえよな?」
「へ?わたし猛ダッシュだよ?
なんならカバンなんて放置...ギネス記録だねこれは!」
冗談混じりに笑うお前
「行こっ?」
俺の肩にそっと頭を寄せてくるお前
ははっ...なんだそれ...
「それなら表彰式で賞品にキスだな お前に拒否権無し」
そう言って、お前の頭をポンって軽く叩く
手はしっかりと握ったまま、強めに引いて歩き出す
「ほぉ〜!それはすごく嬉しい賞品ですねぇ!」
冗談っぽく笑いながら
俺の顔を覗き込んでくるお前
...ほんと飽きねぇな、こいつ
「なんだよ、今日は途中で帰ったりすんなよな?
覚悟しとけよ?」
俺のほっぺを両手で引っ張ってくるその顔は
少しだけ赤くなってて、睨んでるつもりでも全然怖くねぇ
「覚悟ってなんの覚悟よーー!!」
「アオってばほんとに...ばか」
そうやって文句言いながらも
ずっと手は離さねぇんだから
「買い物して帰る?何食べよっかぁ?」
楽しそうに言いながら
俺の手を握ったまま、ぴょこって歩き出すお前を見て
「買い物な、いくか
肉食いてえな今日、焼肉とかどうよ?」
そう返した俺と目が合って
お前の顔がふわっと明るくなる
やっぱお前、かわいすぎんだよ
「え!奇遇、わたしも焼肉食べたかった!
もちろんピーマンも外せない!
アオのピーマン克服しちゃお!」
「...なんだそれ」
苦笑いしながらも、繋いだ手をぎゅっと強く握る
店までの道
ふたりで寄り道しながら、のんびり歩いていく
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他愛もない会話をしていると
あっという間にえれなの家に着いた
「ちょっと待ってて?すぐ荷物とってくるね!!
置いてかないでよね?アオ!」
むすっとした顔でそう言いながらも
最後にはふわっと笑って、駆け出していくえれな
扉が閉まる瞬間まで
俺はニヤッと口角を上げて、その後ろ姿を見送った
「置いてったら泣くくせに」
ポケットに手を突っ込んで、玄関前の段差に腰かける
すぐ戻るってわかってるのに
なんか…妙に、待ち遠しくて
「...ったく
早く戻ってこいよ
今すげぇ...抱きしめてぇ気分だから」
──数分後
「お待たせっ!!って...1分たったかな?笑」
急ぎ足で戻ってきたお前に、俺は笑って返す
「1分どころか...30秒だろ」
「ちゃんと待ってた
でももうちょい遅かったら
キスしに行ってたかもな笑
(お前の頬に、軽く触れるだけのキスを落とす)
「ほら行くぞ
お前、俺ん家来るって言ったろ?忘れてねえよな?」
「へ?わたし猛ダッシュだよ?
なんならカバンなんて放置...ギネス記録だねこれは!」
冗談混じりに笑うお前
「行こっ?」
俺の肩にそっと頭を寄せてくるお前
ははっ...なんだそれ...
「それなら表彰式で賞品にキスだな お前に拒否権無し」
そう言って、お前の頭をポンって軽く叩く
手はしっかりと握ったまま、強めに引いて歩き出す
「ほぉ〜!それはすごく嬉しい賞品ですねぇ!」
冗談っぽく笑いながら
俺の顔を覗き込んでくるお前
...ほんと飽きねぇな、こいつ
「なんだよ、今日は途中で帰ったりすんなよな?
覚悟しとけよ?」
俺のほっぺを両手で引っ張ってくるその顔は
少しだけ赤くなってて、睨んでるつもりでも全然怖くねぇ
「覚悟ってなんの覚悟よーー!!」
「アオってばほんとに...ばか」
そうやって文句言いながらも
ずっと手は離さねぇんだから
「買い物して帰る?何食べよっかぁ?」
楽しそうに言いながら
俺の手を握ったまま、ぴょこって歩き出すお前を見て
「買い物な、いくか
肉食いてえな今日、焼肉とかどうよ?」
そう返した俺と目が合って
お前の顔がふわっと明るくなる
やっぱお前、かわいすぎんだよ
「え!奇遇、わたしも焼肉食べたかった!
もちろんピーマンも外せない!
アオのピーマン克服しちゃお!」
「...なんだそれ」
苦笑いしながらも、繋いだ手をぎゅっと強く握る
店までの道
ふたりで寄り道しながら、のんびり歩いていく
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