うちの訳アリ男子たちがすみません!


 私は勢いよく立ち上がった。

「さくらちゃん?」

「いったいどこ行くんです?」

 紫苑くんと楓くんは不思議そうな顔をする。

「特別対応係のことでいいこと思いついたのっ!」

 私は二階につながる階段を駆け上がると一番手前のドアノブをつかんだ!

「ミケくん、いる⁉」

 ドアを開けるとミケくんがゲーム機をにぎって床に座っていた。

 ミケくんは驚いた顔で振り向く。


「さ、さくら! び、びっくりしたぁ」


「ミケくんはパソコン使える⁉」

 私は息を切らしながら矢継ぎ早に聞いた。

 ミケくんは目を真ん丸にして首をかしげる。

「ゲームやるからちょっとはできるけど……。いったいどうしたの?」

 心の中でガッツポーズをする。

 よし! 次はあの二人だ!

 私は一つうなずいて部屋を出る。

「ふぇ……?」

 向かうは隣っ!