髪の毛がツンツンとがっている男子は白けた目で紫苑くんを見つめている。
眠気まなこな男子はそんな事お構いなしに、ふわあーっとあくびをした。
「僕はぁ、寝屋川ミケっていうの。うーん、ねむたぁーい」
そういうなり、ミケくんは私の正座した膝の上に顔を置いて、寝息を立て始めた!
ええええええっ⁉ 人の膝で寝ちゃったんだけど!
びっくりしているとツンツン男子は、はあっと短くため息をついた。
「……俺は朝日天。まあ、よろしく」
天くんはあきれた顔をして、あきらめたようにそっぽを向く。
ええっ、放っておかないでよ~。どうすんのよ、ミケくん!
楓くんもあははと笑ったまま肩をすくめた。
紫苑くんは相変わらず鏡を見つめるばかりだし、わん太くんはトイと遊んでるし!
誰も助けてくれそうにない。
この人たち、全く協調性ないな!
「ほら、さくらも自己紹介しなさい」


