ぽかんとしたまま、ミケくんに促されてリボンの結び目をほどいた。
中に入っていたのは、黄色のトパーズがきらりと光る、ネックレス。
これってもしかして……あさひなちゃんがプロデュースしたコラボグッズの! あの時、私が気になってたの気づいてた⁉
「急にお家にお邪魔することになって、さくらさんには、たくさん迷惑かけてしまいましたからね」
あの日私に打ち明けてくれた時みたいに、紫苑くんの顔が優しい。
私は嬉しくなってみんなの顔を見て微笑む。
「そんな……迷惑なんかじゃないよ。みんなのおかげで毎日楽しかった。プレゼント、すっごく嬉しい。私のほうが、ありがとう」
夕日がさして私たちを照らしている。それが私たちを後押ししてくれているみたいに思えて。
私は一歩踏み出してみんなと並んだ。
「これからもよろしくね、さくらちゃん」
隣から楓くんがいつものように私を迎えてくれる。
「うん!」
私たちなら何が起きたって大丈夫。
だって最高の仲間なんだから。
私たち六人は一斉に前へ歩みだした。


