清水先生はきょとんとした顔であっけらかんと告げる。
「あれ、言ってませんでしたっけ。退学が免除されるのはこの一か月間……つまり五月限定です。退学を回避するにはまだまだみなさんの努力が必要です。特別対応係はまだ続きますよ」
ええええええっ⁉
そんなの、聞いてなーい!
「うそだろ、そんなの! まだやるっていうのかよ!」
「こんな人たちとまた何かしなきゃいけないなんて。やってられませんね」
天くんはがばっと身を乗り出し、紫苑くんは肩をすくめ。わん太くんはキラキラと目を輝かせて、ミケくんは「まあやってあげるけどぉ?」なんて言って、楓くんは私に笑いかけてくる。
ああ、これだって私は思えた。
これが私の好きな光景。私の大事な居場所なんだ。


