寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「母は、今日はもう日本にいないかもしれない」
とよくわからないことを慶紀は言い、

 そういえば、小さいときアメくれたおねえさんも、なんか気ままそうな感じだったな、と綾都は思い出す。

 ま、おねえさんって。

 そのときにはもう、何人かの子持ちだったのだろうし。

 いくつだったのか知らないが。

 少なくとも子どもの目にはゴーシャスで綺麗なおねえさん、にしか見えなかった。