寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「前から思っていたが、今も思った。
 今、強く思った」
と慶紀は言う。

「これまでの人生ずっと、お前とは一緒にいなかったのに。
 これから先、お前が俺の側にいないなんて考えられない」

「わ、私もですっ。
 寝ぼけて行った見合いでしたがっ」

 そこは、今、言わなくていい、という顔を慶紀はする。

「私もっ。
 これからずっとっ。

 白神さんといたいですっ」

 慶紀が笑い、そっとキスしてきた。