それから、どれだけ泣いただろうか。
人目も気にせず、人目があったかも
わからないほどに、ずっと抱き合って泣いていた。
高校生か、と笑われてもいい。
それぐらい、もう本気になっていた。
京子の呼吸が落ち着いてきたところで、
牧はゆっくりと力を緩めた。
そして今度は、京子をあやすように抱きしめる。
「…落ち着いた?」
京子は袖で涙を拭いて、コクンと小さく頷いた。
「…鼻水、ついちゃいました」
牧の着ていたシャツの胸元に、
小さなシミがいくつもできている。
だが、やはりこの男は嬉しそうだ。
「洗わずに大事にとっておくよ」
「…変態」
「ふふ、いつものきょんちゃんだね」



