君を大人の果実とよぶ。




「べつに話すことなんてありません」

「うそだ」


やけに早い返答にまた腹が立つ。


「なんで」


ふっと小さく息を吐く。
落ち着けるはずもないのに。


「なんでそんな顔で。そんな態度で。
 先生のそんな感じで、周りの人も
 その気になったりしてるんですよ」


言いたいことは本当にそんなこと?

そう止めてくれる自分は、今の中にはいない。


「本気じゃない相手に、たぶらかすようなことして、
 楽しいですか?
 いい歳して、もうやめたらどうですか?」

「…僕の態度が良くないの?」

「良くないというか…すごいことだとは思いますよ」


やけくそのような、子どものような態度が出る。