君を大人の果実とよぶ。





頬にくすぐったい感触が伝い、
鼻を啜った。

外から見ていた渚が
すかさず後ろから声をかける。


「先生、涙が術野に落ちたら不潔ですからね」


外科医、麻酔科医、看護師、誰もが笑みを溢す。


「あはっ☆ひどいなぁ~まったく」


牧は無邪気に笑って、
工藤の第一助手を続けた。

手を降ろしたら、
真っ先に、もう一度、会いに行こうと誓って。