人生で初めて、味のしないご飯を食べた。

泣きながらティッシュを握り締めた。

悲しい。悔しい。

私、頑張ったんだよ。

好きなタイプを聞いて、少しでも近づけるように。

背中まであった長い髪も、ボブにバッサリと切った。

好きだったズボンも、きみの好きなスカートに変えた。

面白い子が好きって言ってたから、ネットで面白い話題も沢山調べた。

それなのに、なんできみの隣で笑っている子はさ、

ロングで、かっこいい服を着ていて、奥手な子なの?

でも、そっか。そうだよね。

好きなら何をしても好きだし、好きじゃないなら何をしても好きになれないもんね。

私、嫌われてたのかなぁ。

あー、もう、なんの感情なのかも分かんない。

ただ、ぐちゃぐちゃで、醜くて、愚かで。

ねぇ、きみはさ、どうしたら私に振り向いてくれてたの?