暇な治療院

 お腹もいっぱいになって眠くなってきた。 それでウトウトしていると、、、。
ピンポーン。 誰か来た。
 「佐川急便でーーーす。」 元気なおっさんだ。
そうそう、トミカを何台か買っておいたんだ。 金を払って荷物を受け取ります。
 誰が来るか分からないから開けるのは夜ね。
さてさてまたまたベッドにゴロリ、、、。 気持ちいいなあ。
 こうして寝ていたら「あいつはやる気が無いのか?」って患者さんに怒られたんだっけ。
 そりゃさあ誰も居ない所で2時間くらい待たされてたんだ 寝るわな。
しかも営業中だよ。 患者さんも社長も誰も居ないって異常だよなあ。
 ついでに言えばさあ患者さんをマイカーで送迎しちゃいけないのに堂々とやってたんだ。 何処まで悪人なんだろう?
それだったらきちんと同意書くらい管理しろよな。 それも出来ないで偉そうに吠えるんだからなあ。
 やってらんなかったな。 早く辞めて正解だった。
技術なんてどうでもいいって治療院はメンツだけだからなあ。 ほんとに困るよ。
 まあね顔じゃあ仲良くしてて裏で虐めてる治療院はもっと困るけど。
風が吹いてる。 静かに噴いてる。 気持ちいいわーーー。

 こんなのも居たっけ。 仕事を増やすつもりで減らしてた人。
3件くらい増えるはずだったのに行ってみると4件減らされてたんだよ。 驚いた。
まあね、「あんたはトラブルが多いから減らさせてもらったよ。」っていきなり言ってくる人も居たっけ。
 んでさあ、減らしておきながらその人の家に行くんだ。 どっちが本当なのか悩んだよ。
それもさあ様子を見ていると何か変。
知らない間に新しいマッサージ師が居る。
(ははあ、これは俺を辞めさせる口実を作ったな。) そう思ったぼくは社長に辞意を伝えた。
 そしたらさあ「辞めるんなら診断書を持って来い。」って言ってきた。 診断書?
 ちょうど腰痛がひどかった頃だからそれを理由にしたんだよ。
 それでね整形外科に行って診断書を書いてもらった。 先生は不思議そうな顔をしてたねえ。
 「仕事を辞めるのに診断書を書けってか? 書けって言うんなら書くけど今まで聞いたことは無いぞ。」
先生も初めてならぼくも初めてだったよ。