エイミー「さて、四冊目いってみよう!」

アーサー「三冊目紹介したあとでそのテンションはヤバいでしょ」

ヴァイオレット「まあ、変わった人だから……」

エイミー「そこ!お静かに!次の小説を紹介するよ〜。お次は澤村伊智さんの「斬首の森」!!」

アーサー「タイトルからしてヤバそうだな」

ヴァイオレット「ストーリーもやっぱりホラーなのよね?」

エイミー「もちろん!この物語の始まりは、三十代女性がとある出版社の記者の取材に応じるところから始まる。彼女はとある企業の研修に参加していたんだ」

ヴァイオレット「企業の研修なんてどこにでもありそうだけど……」

エイミー「実は彼女が参加していた研修は恐ろしいものだったんだ。企業側の人間の命令を聞かなければ集団で暴行を加えられる。死者も出た。女性はその遺体を遺棄するのを手伝ったんだ」

アーサー「ヤバい企業じゃん!」

エイミー「ただ、その研修中に建物が火事になって女性は逃げ出すことに成功したんだ。あの研修はおかしいと思っていた女性は、同じくあの研修に違和感を覚えた数人と逃げ出す」