エイミー「さて、三冊目行っちゃいましょ〜!」

ヴァイオレット「次はどんなお話?」

エイミー「三冊目はこちら!町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」です!」

アーサー「これ最近映画化してたやつだよな〜。観てないけど」

エイミー「私も観に行こうかなって思って、結局バタバタしてて行けなかったんだよね……。でもこういうのは自宅で見た方がいいよなって思う。だって絶対号泣するもん……」

アーサー「ええ……」

ヴァイオレット「わかる気がするわ。あまりに泣き過ぎると他の人の迷惑にならないかとか考えちゃうものね」

エイミー「あとメイクがとんでもないことになっちゃうから……。まあ、とりあえずストーリー話していくね」

アーサー「よろしく!」

エイミー「主人公はキコ。漢字、探すのが面倒だったからカタカナでいくわ。彼女は色々あって亡くなった祖母が住んでいた漁師町に移り住むんだ」

ヴァイオレット「おばあ様の思い出の土地なのね」

エイミー「その町でキコは「ムシ」と呼ばれる少年と出会うんだ」

アーサー「ムシ?虫に詳しいからムシ?」

エイミー「ううん。そういうのじゃないんだよ。その子の体にはたくさんのアザがあった」