家の中に移動して。

エイミー「さて、「本の魅力を伝える会」を始めるよ〜!」

アーサー「いや、ネーミング……!」

ヴァイオレット「こっちの世界にはどんな本があるのか楽しみだわ!」

エイミー「まずご紹介するのはこちら!おいしい小説!」

アーサー「おいしい小説?小説は読むもんだろ」

ヴァイオレット「アーサーくん、違うわ。「おいしい」をテーマにした本ということよ」

エイミー「ヴァイオレットの言う通り!早速紹介するよ!一冊目は標野凪さんの「今宵も喫茶ドードーのキッチンで」!」

ヴァイオレット「ドードー!もう絶滅してしまった鳥ね。不思議の国のアリスにも登場するから名前なら知っている人も多いんじゃないかしら」

アーサー「いや、何で異世界にいるヴァイオレットが不思議な国のアリス知ってんの?」

ヴァイオレット「本は何でも読みたくなる性分なの。それより、喫茶ドードーはどんな話なの?」

エイミー「その名の通り、喫茶ドードーを舞台にした短編集だよ。ただこのカフェ、普通のカフェとは違うんだ」